ペイントコラム
コーキングの三面接着がダメな理由|二面接着との違い
コーキングの三面接着がダメな理由|二面接着との違い
外壁のサイディングなどに使用されているコーキング(シーリング)。
コーキング工事では「二面接着」「三面接着」という言葉があります。
一見すると、3面にしっかり接着しているほうが丈夫そうに感じますが、コーキングの目地では、基本的に三面接着を避けることが重要です。
三面接着とは?
三面接着とは、コーキングが、
- 左側の外壁
- 右側の外壁
- 目地の底面
の3面すべてに接着している状態です。
コーキングは外壁材の動きに合わせて伸び縮みする必要があります。
ところが、底面まで接着してしまうと、コーキングが自由に動きにくくなります。
なぜ三面接着がダメなの?
外壁は、気温の変化や地震、建物の動きなどによって、わずかに伸縮・変形します。
コーキングには、その動きに追従する役割があります。
三面接着になっていると、コーキングが3方向から拘束されるため、動いた際にコーキングへ大きな負担がかかる場合があります。
その結果、
ひび割れ・剥離・破断
などの不具合につながる可能性があります。
つまり、
«「しっかり3面に接着させれば丈夫になる」»
とは限りません。
コーキングは、必要な部分にしっかり接着させ、必要な部分は動けるようにすることが重要です。
二面接着とは?
二面接着は、コーキングを目地の左右2面に接着させ、目地の底面には接着させない施工方法です。
イメージとしては、
外壁|コーキング|外壁
という形で、左右の外壁には接着しながら、底面とは接着させない状態です。
これにより、コーキングが外壁の動きに追従しやすくなります。
三面接着を防ぐ方法
三面接着を防ぐために使用される代表的なものが、
バックアップ材やボンドブレーカー
です。
これらを使用して目地底への接着を防ぎ、コーキングが適切に動ける状態をつくります。
ただし、目地の形状や施工条件によって適切な方法は異なるため、現場の状態を確認することが大切です。
コーキングの施工は「材料」だけではありません
コーキング工事では、どの商品を使用するかだけでなく、
- 既存コーキングの状態
- 目地の幅や深さ
- プライマーの施工
- 二面接着になっているか
- 適切な厚みが確保されているか
- 外壁材との相性
など、施工方法も重要になります。
高性能なコーキング材を使用していても、施工方法が適切でなければ、本来の性能を十分に発揮できない場合があります。
まとめ
コーキングの三面接着は、外壁の動きによってコーキングに無理な力がかかり、ひび割れや剥離などにつながる可能性があります。
そのため、外壁の目地では適切な二面接着を確保することが重要です。
コーキング工事は、単純に「隙間を埋める工事」ではありません。
外壁の動きや目地の構造を考えながら、適切な材料と施工方法を選ぶことが大切です。
タダヒラペイントでは、外壁塗装だけでなく、コーキングの劣化状況や施工状態も確認し、建物の状態に合わせた補修方法をご提案しています。
外壁のコーキングに「ひび割れ」「剥離」「肉やせ」「切れ」などが見られる場合は、早めの点検をおすすめします。