ペイントコラム

2026-08-22 12:00:00

コーキングの三面接着がダメな理由|二面接着との違い

コーキングの三面接着がダメな理由|二面接着との違い

 

外壁のサイディングなどに使用されているコーキング(シーリング)。

 

コーキング工事では「二面接着」「三面接着」という言葉があります。

 

一見すると、3面にしっかり接着しているほうが丈夫そうに感じますが、コーキングの目地では、基本的に三面接着を避けることが重要です。

 

三面接着とは?

 

三面接着とは、コーキングが、

 

- 左側の外壁

- 右側の外壁

- 目地の底面

 

の3面すべてに接着している状態です。

 

コーキングは外壁材の動きに合わせて伸び縮みする必要があります。

 

ところが、底面まで接着してしまうと、コーキングが自由に動きにくくなります。

 

なぜ三面接着がダメなの?

 

外壁は、気温の変化や地震、建物の動きなどによって、わずかに伸縮・変形します。

 

コーキングには、その動きに追従する役割があります。

 

三面接着になっていると、コーキングが3方向から拘束されるため、動いた際にコーキングへ大きな負担がかかる場合があります。

 

その結果、

 

ひび割れ・剥離・破断

 

などの不具合につながる可能性があります。

 

つまり、

 

«「しっかり3面に接着させれば丈夫になる」»

 

とは限りません。

 

コーキングは、必要な部分にしっかり接着させ、必要な部分は動けるようにすることが重要です。

 

二面接着とは?

 

二面接着は、コーキングを目地の左右2面に接着させ、目地の底面には接着させない施工方法です。

 

イメージとしては、

 

外壁|コーキング|外壁

 

という形で、左右の外壁には接着しながら、底面とは接着させない状態です。

 

これにより、コーキングが外壁の動きに追従しやすくなります。

 

三面接着を防ぐ方法

 

三面接着を防ぐために使用される代表的なものが、

 

バックアップ材やボンドブレーカー

 

です。

 

これらを使用して目地底への接着を防ぎ、コーキングが適切に動ける状態をつくります。

 

ただし、目地の形状や施工条件によって適切な方法は異なるため、現場の状態を確認することが大切です。

 

コーキングの施工は「材料」だけではありません

 

コーキング工事では、どの商品を使用するかだけでなく、

 

- 既存コーキングの状態

- 目地の幅や深さ

- プライマーの施工

- 二面接着になっているか

- 適切な厚みが確保されているか

- 外壁材との相性

 

など、施工方法も重要になります。

 

高性能なコーキング材を使用していても、施工方法が適切でなければ、本来の性能を十分に発揮できない場合があります。

 

まとめ

 

コーキングの三面接着は、外壁の動きによってコーキングに無理な力がかかり、ひび割れや剥離などにつながる可能性があります。

 

そのため、外壁の目地では適切な二面接着を確保することが重要です。

 

コーキング工事は、単純に「隙間を埋める工事」ではありません。

 

外壁の動きや目地の構造を考えながら、適切な材料と施工方法を選ぶことが大切です。

 

タダヒラペイントでは、外壁塗装だけでなく、コーキングの劣化状況や施工状態も確認し、建物の状態に合わせた補修方法をご提案しています。

 

外壁のコーキングに「ひび割れ」「剥離」「肉やせ」「切れ」などが見られる場合は、早めの点検をおすすめします。